種子田 郷 (たねだごう)
音楽家。サウンドアートユニットproject suara主宰・プロデューサー。サウンドが主体性を帯びた不可視の身体として存在するという独自の音響表現を確立、音響開発・技術者のTaguchi等との共同作業を重ね、リアルでジオグラフィカルなサウンドプロジェクションを実現。ダンスや映像・美術・衣装など多分野のアーティストとの対等な創造行為の可能性を追求した公演シリーズ「sound+dance+visual」、音響技術の発想を強度ある豊かな音楽価値へと変換するプロジェクトシリーズ「sonotectural4d」を主催。若手を中心とした現代日本の美意識を積極的に取り入れ、時代性・地域性を背景としながらも力強い直感に満ちた作品作りを行う。07年「vision in black」(ジェノヴァ・テアトロデッラルキヴォルト、セストサンジョヴァンニ・スパツィオミル)、06年sound+dance+visual vol.7「セクエンツィア〜さひづる庭」(横浜美術館グランドギャラリー)、06年 美加理との共作による『生のものと火を通したもの/闇の碧』(ダンストリエンナーレTOKYO2006)等を発表。コンテンポラリーダンスを中心とした舞台芸術作品に数多く参加し、森山開次、能美健志、神村恵、東野祥子などの作品で、徹底した音響デザインによるシステムを導入しラップトップでのライブ演奏を行った。他に能楽師・津村禮次郎、舞踏家・室伏鴻らと共演。「存在感のある音」(NYtimes)、「水墨画のような濃淡を描き、皮膚にまとわりつく電子音」(舞踊評論家・石井達朗)と評される。ジャワガムラングループsuara所属。06年11月 CD「sketch 2006」をリリース。CD「60 sound artists protest the war」(ATAK)参加。08年 美加理×種子田郷 『Flowers'』(青山円形劇場)、08年 ON-COO project主催によるSympho Canvas(R) concert「森のサカナ」で64chマルチトラック作品を発表。08年3月21日 新作CD「vision in black」リリース。
森山開次「弱法師」(新国立劇場)「OKINA」(新国立劇場)「いぶき〜奇蹟の大地〜」(新国立劇場)「Katana」(N.Y、全国ツアー)、能美健志「Direction
of Hamonizatio」(北沢タウンホール)「四季」(BankART1929 Yokohama Hall)「ビオトープ」(ALTANATIVE
SPACE TEMPORARY CONTEMPORARY)、神村恵「うろ」(麻布 die pratze)、東野祥子(BABY-Q)「ERROR
CORD ///」(京都芸術劇場 studio21)「ALARM!」- Zero hour edition -(世田谷シアタートラム)などの作品で音響システムを導入しラップトップでのライブ演奏を行う。また、aki.nagatani&danscapes「投機分子02」「IT'S
NOW OR NEVER」「the edge」、Pappa TARAHUMARA「WD」の舞台作品で音楽担当。他に、笠井叡、山田せつ子、上島雪夫、上村なおか、笠井瑞丈など多くの舞台作品に楽曲提供。舞踏家の室伏鴻、観世流シテ方能楽師・津村禮次郎、中所宣夫らとパフォーマンス。
インド映画「A girl who sleeps all the time」音楽制作。三宅流・能面ドキュメンター「面打」で整音を担当。
ライヴパフォーマンスでは08年 laptop orchestra&ko ishikawa (JAPAN! culture + hyperculture/Kennedy Center)に出演。Dewa Ketut Alit(Bali Gamelan)と共演。merzbow、kimken、christophe
charles、no.9、mjuc、kiyo、numb、gojiro sakamotoなどとイベント参加。
CD「satu」「dua」(suara)発表。CD「WD」(sai)プロデュース。CD「60 sound artists protest
the war」(ATAK)参加。CD「sketch 2006」(suara-0003)、CD「vision in black」(suara-0004)発表。
project suara (プロジェクト スアラ)
種子田郷・さとうじゅんこによるサウンドアートユニット。01年4月結成。舞台作品への参加を経て音響開発・技術者との共同作業の蓄積から、音響システムを「豊かな音楽表現のための楽器」として捉えた独自の立体音響理念を獲得、ダンスや映像・美術・衣装など多分野のアーティストとの対等な創造行為の可能性を追求した公演シリーズ「sound+dance+visual」、音響技術の発想を強度ある豊かな音楽価値へと変換するプロジェクトシリーズ「sonotectural4d」を主催。若手を中心とした現代日本の美意識を積極的に取り入れ、時代性・地域性を背景としながらも力強い直感に満ちた作品作りを行う。「vision
in black」(07年 / ジェノヴァ・テアトロデッラルキヴォルト、セストサンジョヴァンニ・スパツィオミル)、sdv vol.7「セクエンツィア〜さひづる庭」(06年
/ 横浜美術館・グランドギャラリー)等を発表。近年では、音楽療法や機器開発の現場へと応用の場をひろげるほか、幅広い分野・文化的背景を持つ若手芸術家との交流・知的共同作業を行い、グローバリズムの抱える問題とも向き合いながら創造力豊かなアートネットワークの構築を目指す。
シリーズ公演「sound+dance+visual」では、音響家の磯野順一、小林高治、宮本宰、重信芳光、デザイナーの三浦秀彦、音楽家の山川冬樹、麻耶、スミヤント、さかいれいしう、岡山守治、映像作家の兼古昭彦、高橋啓祐、新堀孝明、田中孝、ダンサーの永谷亜紀、森山開次、山田海蜂、上村なおか、JOU、ボヴェ太郎、東野祥子、リアント、室伏鴻、衣装デザイナーの小林和史、甲斐さやか、平尾万里英、照明家の川口真人、加藤いづみらと共演。
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